ゴムトレードで相場に勝つ方法

※本コンテンツはみんなの株式スタッフが作成しました※

万能なヘッジ商品「ゴム」の取引方法

最後はゴムを使い「どのようにトレードするのか」を考えてみたいと思います。

まず前提としてご認識頂きたい情報をお伝えします。みんコモ上でゴムは工業品として分類されていますが、先述したようにTOCOMで上場されているゴムは天然ゴムです。

金や白金、原油など、他の工業品系の商品と比べると貴金属・化石燃料などを元にする他の工業品系商品とゴムでは原料の生産サイクルなどに大きな違いがあります。また生産を行う工程を考えると穀物に近い商品とも言えるでしょう。

だたし、需要と言う意味ではゴムはほぼ工業品(加工品)としての用途しかありません。つまりゴムはみんコモに掲載されている(TOCOMで取扱っている)工業品・穀物の中間的な立ち位置の商品と言えるのです。

工業品・穀物のどちらの特性も持っているゴムは商品取引を行う上で優れた分散投資の対象と言えます。触媒として白金を取引する場合は同じく工業品需要があるゴムを反対取引するのも良いかもしれません。また生産地の違いを利用して東京トウモロコシ(主にアメリカが産出地)とゴム(主に東南アジアが産出地)の分散投資を行うのも面白いかもしれません。

上海在庫で底値を狙う

下の図をご覧ください。
ゴム需給統計
※北辰物産:波動展望の部屋「ゴム需給統計」より

これは上海商品取引所のゴム在庫量のデータです。これを見て少しピンと来る方もいるかも知れませんが、2012年までの在庫量とゴムチャートは高い相関性をもっています。

理由は中国のゴム消費量は米国を抜き、世界最大の消費国となっている点であり、2012年における中国の新ゴム消費量は892.1万トンで、世界全体の3割強を占めるまでに至っています。

2012年1月を頂点にゴムレートは2014年5月時点まで下落を続けていますが、底値を探る上で上海ゴム在庫量をチェックすると良いかと思います。

トレード(例):原油買いのゴム買い

最後にゴムを使ったトレード例を説明して締めたいと思います。
ゴムの価格要因の一つとして原油価格があると説明しました。

合成ゴム原料の「ナフサ」は原油を元に精製される(詳細こちら)ため、原油価格によって天然ゴムと合成ゴムの使用割合が変わります。つまり原油価格とTOCOMで値決めされているゴム価格(天然ゴム)は一定の相関関係にあるのです。原油価格が上がれば天然ゴムの需要も上がり、原油価格が下がれば天然ゴムの需要も下がる、と言うことになります。

さて、そのような相関性がある商品の場合にはリスク分散として反対の取引を行うことが普通ですが、2013年初頭よりこの相関性が崩れています。原油価格は徐々に上がっている一方、ゴム価格は下がっているのです。

ただし天然ゴムと合成ゴムの使用割合は原油価格とゴム価格に影響することは間違いなく、この2つの乖離は少し歪なものとして考えられると思います。

この先も有限資源である原油価格は長期では上昇するとみるのであれば、いつかこの乖離は埋まるはず。つまりトレード戦略として「原油買い+ゴム買い」が有効なわけです。

原油と軽油のような似ている商品のサヤ取り(相関性が離れた時にトレードする手法)を狙う方も多くいらっしゃるかと思いますが、意外と知られていない原油とゴムのサヤ取りを狙うのも面白いかもしれません。