商品先物取引ってなに?

step1 - part2

モノを受け取らずにモノを買う モノを渡さずモノを売る

個人投資家にとっては、商品先物取引は商品価格の上がり下がりを予想する投資行為ともいえます。それは株やFX取引と同じこと。この先、金価格が上がると思えば買えばよいし、下がると思えば売ればよいのです。

「あれ、ちょっと待って。買うっていっても金の延べ棒を保管する金庫なんかないし、売るっていっても延べ棒は持ってないし……」

しかしご安心を。「モノを受け取らずにモノを買える」「モノを渡さずにモノを売れる」のが商品先物取引の特徴なのです。

「モノを受け取らずにモノを買える」のは、例えば、きのう4500円で買った金の価格が、きょう4600円になったら売って、差額の100円だけを受け取って取引を終えられるからです。

同じ考えで「モノを渡さずにモノを売る」のは、品物を持っていなくても4500円で売っておき、4400円になったら買い戻すことを前提としているからです。

売買価格の差で取引を終える これを「差金決済」という

でも買っていた相手方から「金の現物を渡して」と言われたらどうしましょう。そんな金塊の持ちあわせはありません。でも、その心配はご無用。商品先物取引では取引期限の「納会日」がくるまで、買った人は金を受け取ることができないからです。ということは、売った人は納会日までにその金を買い戻せば、それで取引を終了できることになります。売った時(買った時)の価格と買い戻した時(転売した時)の価格の差を清算することで取引を終えるこの仕組みを「差金決済」と呼びます。

注意しなければならないのは、商品先物取引では、納会日までに4500円で売った金が4500円より安くならなかった場合、つまり利益が得られない(=損になる)状況にあっても、受渡しの意思がなければ損を承知で買い戻しをしなければならない点です。この理屈はもちろん買いで始めた取引にもあてはまります。

ただし商品先物取引では商品の現物を受渡しして取引を終了することも可能です。例えば金の場合は、1キロあたり数百万円のおカネを出せば、地金を手にすることもできます。そしてその金は、頃合いを見計らって先物市場または現物市場で売れば現金を得られます(原油、指数商品など現物の受渡しが認められていない現金決済のみの商品もあります)。

※東京商品取引所では、金の受渡しは倉荷証券によって行います。指定倉庫において現物(地金)に引き換えることができます。

商品先物取引は買いからも売りからもスタートできる

制作協力:ダイヤモンド社

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