取引できる商品を教えて

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世界経済が揺れると金選好が高まっていく

金(ゴールド)は洋の東西、今昔を問わず、普遍的な価値を認められてきた数少ない物質です。投資の世界では、「ラストリゾート(最終避難地)」とか「有事の金」と称され、世界情勢の混迷時には、安全を求める資金が金に向かいます。

株式は会社が、通貨は各国の中央銀行が発行しています。株式や通貨の価値は発行元である会社や国の信用によって保証されていますが、もともとはただの紙に過ぎません。状況次第では価値を失い、一片の紙に戻る可能性は否定できません。もちろん、それは多くの金融商品も同じことです。しかし金が無価値になることはありません。発行体(国や企業など)の信用リスクとは無縁の投資対象であり、それゆえ金は「誰の負債でもない資産」と表現されるのです。

地政学的リスクが投資家を金に走らせる

1980年から約20年間にわたり金価格は横ばいまたは下落基調を続けてきましたが、1999年のワシントン合意(欧州中央銀行の売却制限)を節目に上昇に転じ、2000年以降はほぼ右肩上がりに価格を切り上げています。さらに金の価値の見直しは2001年9月11日の米国同時多発テロをきっかけに顕著になりました。これはテロリズムという新たな地政学的リスクの顕在化と無縁ではないでしょう。

その一方で新たに脚光を浴びたのが金ETF(上場投資信託)でした。2003年にオーストラリアで登場して以降、世界中で続々と金ETFおよびその近似商品が誕生し、年金基金に代表される機関投資家たちが飛びついたのです。多くの金を保有すればその管理コスト(保管場所や保険)は莫大な額になると敬遠してきたのが機関投資家たちでした。しかし、金ETFはそうした煩わしさをなくしてくれたのです。

金ETFには、金現物の裏付けをされたものが多くあります。米国で上場されて以降は投資残高を急増させ、これがさらに金価格を押し上げる要因になりました。ところが金ETFの残高は2012年後半にピークアウト。その後、2015年にはピーク時の6割ほどとなり、それに応じて金価格も下がっています。

インドや中国の需要も金価格を左右する要因のひとつ

金価格を左右する最大の理由は需要と供給の関係です。しかしそれらを動かす景気、インフレ、通貨、金利の動向、また株式や債券価格、鉱山会社のヘッジ売り、ファンドの市場参入状況も押さえる必要があります。

また需要の面では特に金選好が強く、近年富裕化が著しい中国とインドの宝飾需要の動向も見逃すことはできません。

誕生! 東京ゴールドスポット100

東京商品取引所では従来、取引単位が1キログラムの金標準取引と100グラムの金ミニ取引(いずれも先物取引)を提供してきましたが、新たに“東京ゴールドスポット100”の取引を2015年5月に開始しました。東京ゴールドスポット100の特長は、先物取引に特有の取引期限(限月=げんげつ)がないこと。取引の期限がないためFX取引にきわめて近い感覚で、長期的な視点に立った金のレバレッジ取引が可能となりました。また東京ゴールドスポット100は100グラム単位の取引です。証拠金は金ミニ取引同様に金標準取引の10分の1と、比較的取り組みやすい額に設定されています。

東京ゴールドスポット100の詳しい説明はコチラへ。

 
普遍的な価値を認められてきた物質”金”
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金の価格変動要因、NY(ニューヨーク)金価格と金ETF残高推移

制作協力:ダイヤモンド社

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