取引を始める前に知っておくべきこと

step3 - part5

取引を終えなければいけない「限月」という仕組みがある

商品先物取引にあって株取引やFX取引にないもの──それが「限月(げんげつ)」です。限月は、ひとことで言うと「取引の期限」です。 株取引やFX取引では理屈の上では買い、または売りでエントリーしたら、ポジション(注文が成立し、まだ決済されていない取引)はいつまでも持ち続けることが可能です。しかし先物取引では決済期限があります。その日が「納会日」です。

金(標準)取引の相場表をご覧ください。「限月」の隣に「現在値」「前日比」「売気配」「買気配」「始値」……と項目が並んでいます。これらのうち「限月」以外は、株取引やFX取引の経験者はもちろん、投資取引の未経験者でもある程度推測がつくでしょう。

「限月」の下には「15/10」「15/12」「16/02」……と並んでいます。これは「2015年10月」「2015年12月」「2016年2月」に取引の期限が来るという意味です。それぞれ「2015年10月限(がつぎり)」「2015年12月限」「2016年2月限」……と読みます。

限月の項目をさらに下にいくと「16/08」すなわち「2016年8月限」で終わっています。つまりこの時点では2016年8月より未来の取引はできませんが、2015年10月限の取引が納会を迎えると新たに「2016年10月限」が生まれ、先物取引は先へ先へと延々と取引が続くのです。

先物価格表から現物の需給がわかる

今度は限月と現在値をあわせてご覧ください。納会日に近い限月(例えば2015年10月限)を「期近(きぢか)」、より遠い限月を「期先(きさき)」と呼びますが、期近から期先に向かうに従って、価格が高くなっているのが見てとれます。この限月と価格の関係は極めてノーマルな状態で、「順ザヤ」と呼びます。期先の価格が期近よりも高いのは、納会日に現物の受け渡しを想定しているためで、その間の倉庫料や保険料が反映されているからです。

逆に期先よりも期近の価格が高くなることもあります。金(標準)の下に表示した一般大豆の先物相場表がそれで、この逆転状態を「逆ザヤ」といいます。こうした現象が起きるのは「いま」目先の大豆を欲しがっている人が多いためとの推測が成り立ちます。すなわち大豆の相場表からは需給のひっ迫が読み取れるのです。もちろん需給のひっ迫が緩和し、いずれ解消されれば、それに伴って逆ザヤも解消に向かいます。

「限月」とはトレードの決済期限を示す

制作協力:ダイヤモンド社

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