TOP>マーケットニュース

マーケット情報

◎〔週間外為見通し〕「7月米利下げ100%」後の次を探る=岡三オンライン・武部氏

     岡三オンライン証券投資情報部長兼シニアストラテジスト・武部力也氏=“Our most difficult problem is not our competitors, it is the Federal Reserve!(私たちの最も困難な問題は競合相手ではありません、それは連邦準備制度理事会です!)”―。これは7月5日にトランプ大統領が投稿したツイッター文だ。7月7日には「If the Fed “knew what it was doing” it would cut rates(もし、FRBが自分達の行っていることに気付いたならば利下げするだろう)」と 『7月31日・FOMC利下げ』、に向けた追い込みを一層強めている。
 ◇7月利下げでも「おかわり」催促か
 筆者が注視している米指標は一点。それはFRB発表の消費者信用残高である。同指標は借り入れローンなど先行的な個人消費の動向であり、4月は前月から175億ドル増、年率換算の前月比では5.2%増と2018年11月以来5カ月ぶりの高い伸びを示していた。 さらに7月8日発表の5月消費者信用残高も前月比+171億ドル、年率換算前月比+5.0%と、2カ月連続での大きな伸びとなっており、個人消費の堅調さを示す有力なデータとして見ている。しかし、6月のFOMC連邦公開市場委員会でパウエルFRB議長は、米中貿易摩擦の激化などにより景気が減速する可能性が高まれば利下げも辞さないという姿勢を示し、7月10〜11日の上下院議会証言では「利下げの必要性が高まっている」と明言。理由として通商摩擦の不確実性が重荷であるとし、企業投資の減速、そして物価上昇率が1%台半ばと、目標の2%から遠ざかっている点を挙げている。パウエル議長を擁護するなら、確かに6月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%上昇と小幅な伸びであり、物価圧力は3月以降低下傾向だ。米雇用の基調から鑑みると時期尚早との見方もあるが、“予防的利下げ”がうたわれるなかでは整合性が希薄、とした全否定はできない。ただし、前述のような、トランプ大統領による執拗(しつよう)な利下げ思考にパウエル議長がへきえきした可能性もあり、議会証言で多用した“不確実性”、とはトランプ大統領そのもの、とした当てこすりにも映る。FOMCの7月利下げでも、トランプ大統領の満足(米株一段高など)が得られなければ、駄々っ子のような言動は今後も噴出するのではないか。
 シカゴFRDウオッチでは7月31日のFOMC利下げ確率は7月12日時点で100%。利下げ見送りとなると市場の混乱は必至となろう。従って、次の焦点は利下げ幅への思惑となりそうだ。もしくは、9月18日のFOMCにおける1.75〜2.00%への利下げ確率は現状約50%であるが、その増減度合いがドル円を揺さぶるのではないか。いずれにしても利下げ確率の上昇は金利面でのドル買いインセンティブ低減化、と読んでいる。
 ◇7月15日週ドル円焦点
 上値焦点は7月10日高値109円00銭、日足一目均衡表雲下限(108円77銭5厘−109円12銭6厘)。越えたら5月31日高値109円63銭5厘、5月30日高値109円93銭5厘。下値焦点は7月4〜5日安値107円77銭5厘〜70銭、7月3日安値107円52銭5厘。割れたら6月26日安値107円10銭、6月25日安値106円76銭5厘で、1月3日の円急騰時から反転後、夕刻時の戻り安値106円75銭が最終橋頭堡(きょうとうほ)となりそうだ。
【予想レンジ】ドル円:107円10銭〜109円00銭(了)
[時事通信社]

    

更新情報

商品取引高ランキング(2019年6月 月間)
Crown 2
白金(標準)
225,728枚
Crown 1
金(標準)
1,079,220枚
Crown 3
プラッツドバイ原油
220,672枚
商品先物相場解説