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◎〔週間外為見通し〕米中協議進展なら上値試す動き=みずほ証券・鈴木氏

     鈴木健吾・みずほ証券チーフFXストラテジスト=来週のドル円相場は、手掛かり材料に乏しいために大きく動かないのではないか。その中で、米中貿易協議について(好悪の)材料が出るたびに行きつ戻りつする可能性がある。合意に向けて徐々に前進すれば、1ドル=109円方向の上値を試す展開になるだろう。予想レンジは1ドル=107円50銭〜108円80銭、ユーロドルは1ユーロ=1.1100〜1.1200ドル。
 今週は、日米の金融政策決定を前にドル買い・円売りが進んで一時は109円台に乗せた。しかし、日銀の9月全国企業短期経済観測調査(短観)における大企業の想定レートや(相場の基調を示す)200日移動平均線を見ると、108円台後半を越える水準ではドル売りが出やすい。今週も材料出尽くし感で値を下げており、「上抜け」はなかなか難しいかもしれない。
 とはいえ、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げの「打ち止め」を示唆しているのに加え、米中両国は貿易協議の妥結に向けて努力しており、英国の欧州連合(EU)離脱問題(ブレグジット)も「10月末の合意なき離脱」は回避された。これらを考慮すれば、ドルが下落しても調整の範囲に収まるとみている。
 米中協議では、(首脳会談が開かれる見通しだった)アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は中止となった。米国との長期的な貿易合意が可能か中国当局者は疑念を抱いているとの一部報道で、ドルが下落する場面も見られた。ただ、全体として事態が悪い方向へ進んでいるわけではないと考えて差し支えない。協議が決裂しなければ、米国の追加利下げ後に低下した米長期金利も持ち直し、ドル買いを支援するだろう。
 ユーロ圏は、ブレグジットによる混乱の懸念が後退し、財政出動の期待も高まってきた。ユーロは多少、値を戻す方向と予想する。(了)
[時事通信社]
    

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