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◎〔週間外為見通し〕落ち着きどころ探る=三菱UFJMS証券・植野氏

     植野大作・三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフ為替ストラテジスト=ドル円相場は、年度末特有の動きが一巡した後を受け、落ち着きどころを探る展開になるとみる。週間想定レンジは、ドル円が1ドル=106円80銭〜109円20銭、ユーロドルが1ユーロ=1.0700〜1.1000ドル。
 3月は大荒れで、ドル円の騰落幅が1円以内の日は2営業日しかなかった。もともと決算期末はドルや円を確保して利益を確定させる動きがあるが、こうしたレパトリエーションがコロナショックで増幅され、需給がひっ迫したからだ。
 来週は年度末通過に伴って季節要因による需給の偏りは落ち着くとみる。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)など各中央銀行のドル供給で金融資産の投げ売りは収まったものの、新型コロナウイルスの感染拡大は収束していない。まだ何があるか分からず、もともとドルを欲しがっていた向きは非ドル通貨建て資産に投資することなく、そのまま手元に残しておくのではないか。理不尽なまでのドル高圧力は和らぐものの、ドル売りに転じることはないとみる。
 また、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が4月から、外国債券・外国株式の構成割合を増やすこともドル円の下支え要因となるだろう。
 一方、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)をみると、日米両国ともに悪い経済指標が出ている。どちらかが一方的に悪い場合の「不美人投票」によって片方だけ売られる展開にはなりにくい。さらに、金融政策は両国とも政策金利が下限近くで、金利差の変化は乏しい。財政政策も国内総生産(GDP)比10%を超える規模で、ほぼ同様。一方的な売り買いとならず、ボラティリティー(変動率)が小さくなるとみる。
 ユーロ圏も景気が悪いことは日米と同じで、ユーロドルは居所を探るだろう。(了)
[時事通信社]
    

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